Disney, Travel
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トランジット・ディズニー

2019年2月。短期アルバイトでの美術館展示の会期が終了に近づく。
約3ヶ月の間に色々な経歴、価値観をもつ人々、沢山の尊敬する人にも出会えた。
話をしているだけで、自分の中の視野がもの凄い勢いで広がっていく。

色んな国籍の人と簡単にでもお喋りができたり、働く仲間に合わせて行動を変える方法も学べて、学生の最後の最後でこんなにもアルバイトに感謝するとは思わなかった。

1月中旬ごろ
想像以上の金額が書かれた給与明細を尻目に、右手でアプリ Sky Scanner の飛行機予約画面を操作する。やはり直前とあってか、前に検索して格安に候補に挙がっていたカナダ、モントリオールやトロントで乗り換える航路は検索候補から外され、代わりにデルタ航空やユナイテッドアメリカ航空など諸米国空港にて乗り継ぎしていくプランが並んでいた。

今回は行ってみたかったラスベガス、それからニューヨークへ向かうプラン。ブロードウェイなりサーカスなり、自分の興味の赴くままエンターテインメイントを楽しむことが旅の目的。きっかり2週間。ひとり旅。人生史上最高の贅沢。いつもであればツアーデスクにかかる大量のパンフレットの中から選ぶものを、アプリとインターネットでサクサクと予約。いつもネットショッピングでやっているマウスのクリックよりも重みが断然違う。簡単なようで、選択肢がありすぎて逆に難しい。飛行機もやっとこさの予約完了。アプリで調べた後、航空公式サイトにてそっくりそのままの便を予約。←これ、後のハプニングの功を奏すのだった…。

それからずっと合間を縫っては 無印良品 や モンベル での買い物、本屋と併設のカフェでガイドブックを吟味したり、入国の際に必要らしいESTA取得、米国対応のSIMカード購入、埃を被ったカメラを磨いたり充電したりと1ヶ月切った準備期間を送った。
前日には思い切って美容院を予約しいつものボブからバッサリとピクシーヘアにしたので、このボトル量でシャンプーやリンスが少なすぎるんじゃないか、という心配は消えた。が、出発ギリギリまで全日アルバイトをひたすら続け(アホ)交通機関に揺られ色々な人と相対していたので、冬の日本のインフルエンザと風邪の猛威にめちゃくちゃ怯え続けた。
(※著者は去年11月、ゼミの先生含む6名との台湾旅行前に毎日朝から晩まで模型作成をしていたお陰で風邪を引き、空港到着後の検閲にてヒートテックとマスクを着て着ぐるみ状態の私を引っ張り体温計を耳に突っ込まれ、パスポートをスキャンされ指定日時までに台湾の病院にて診察しないとを罰金1万!?という書類にサインをさせられたりとまぁすごく大変な思いをしたことがあるそうな。)

そして、運良く健康で程よく疲労した身体で最初の目的地のラスベガスへ…の前に。
いや、そのもっと前に。

羽田空港の国際線ターミナルで
量は極力少なくしたはずのリュックが、背負うとなぜか重い。通路をしばしば邪魔しながら京急線に揺られ、羽田空港の国際線ターミナルへ。日本を少しばかり立ち去ることの清々しさと、ひとりで行くのは初めての海外への不安で胸がいっぱい。1年半振りに降り立った国際線ターミナルは平然としていて天井は吹き抜けていて高く、テントのよう。夜の便は久しぶりだったので空港に余裕を持って到着できることが嬉しく、離陸予定時刻の時間前に着いた。フライトマイルを貯めプレミアム会員になってラウンジでひと時を過ごすオトナになりたい、とこの時ばかりは切実に願った。

チェックインは事前にアプリで済ませていたので、手荷物のトランクを預けたいことと紙の分厚い航空券が欲しい旨を伝え、全く並ばずにカウンターへ。
トランクの重さを確認しチェックイン手続きを始めてすぐ、女性グランドスタッフさんの優しい目が険しくなり、眉間に皺が。
(ん・・・まさかの、問題か?)
「パスポート見せてもらえます?」私、疑いと焦りの顔つきでパスポートを差し出す。
「これ、登録しているあなたのファーストネームとラストネーム、逆になってますね…」
わっ(WHAT)……!??!???
まさかの名字と名前が逆。アプリ登録時と航空券予約時の氏名がどちらとも逆に登録されていたため、今の今までエラーが起きなかったのだそう。

ほのか ふくもと は 苦笑いした。心臓はばくばく。グランドスタッフさん、若い人に知恵を借りパソコン上で氏名を正しく直そうにもダメで、電話にて対応に。しぶとく問い合わせる保留音。
なんとか航空券記載の氏名はパスポートの通りに直り、飛行機は無事に乗れる事に。胸をなで下ろす。

というわけで結局1時間…をこのハプニングで無駄にして、時計を気にしつつ行きたかった展望デッキへ。冬の海風を肌で感じながら、網越しの景色を楽しむ。乗る予定の飛行機は展望デッキからは探し見つけることはできなかったが、ひと気の無さと落ち着く暗さが心地良かった。

暫くさらば、日本
10時間のフライト。向かうはロサンゼルス国際空港(LAX=ラックス)。3-4-3列。
航空券予約当初の段階では窓際席しか選択できなかったので、毎日のように座席変更を確認し続け、念願の通路側席を乗る数日前にゲット。後部座席だったため団体様に紛れる。隣人は幹事のようで、何度も工程表をパラパラ確認していた。いかにも大変そう、私だったら絶対務まらないやつ。まぁその後、安心しきったのか死んだように爆睡しご飯や軽食関係をほとんど私が受け取ることに。

シートベルトを締めて、機内モードにする。ネット社会から逸脱。まもなく水が配られて、エビアンまるまる1本、デルタいいよね。
食べて寝て、沢山映画観て、寝落ちするぞ、よし。と、思ったのもつかの間、離陸直前にアナウンス。一旦元の場所に戻るという。理由は荷物の偏り。

みんなの手荷物が多すぎて計算合わなくなったのか。というかどうやって機体が偏っているってわかったんだろう。まさか地面に体重計でも組み込まれていたりして。それはないか。
計算方法と積み方、気になる。で、1時間後にようやく離陸。とりあえず、みんなお腹が空いた顔。

窓側席の人、それぞれ。窓に顔を押し付ける勢いでガン見。鳴り響くスマホのシャッター音。早くも睡眠。映画。窓の外の景色なんかに興味なさそうな態度の女性が窓を横目に眺める。

エビアンまるまる一本の他、スリッパと耳栓、セルフでアイマスクも。機内食のメニューも配られるのでなんだかエコノミーの感じがしない。プレミアムエコノミーもあるけれど、料理はエコノミークラスと一緒ということは、もう席の広さだけなのか。ファーストクラスのフラットシート?もいつか乗ってみたいという期待。日本人CAさんもいて、コーヒーはスタバだし、注がれる飲み物は揺れたら溢れるほど並々、トイレの清掃ぐらいかな不満は。エコノミーだものしょうがないよそこは。とにかく、いいところが満載のデルタ。

ニューヨーク映画は旅の前に。「RENT /レント」「マイ・インターン」「ブルックリン」「プラダを着た悪魔」「魔法にかけられて」 「ファンタスティック・ビースト」。「ホームアローン2」「ナイトミュージアム」すっかり観ること忘れておった。
機内でメリーポピンズ観るつもりであったが無く軽く落ち込む。初アジアン・ハリウッドの「クレイジーリッチ!」を観る。いや、もうほとんどBGMにして寝ていたな。

飛行機内の格好。寒い離陸前の格好のままなので、ヒートテックとタートルネックに無印の軽量ダウンを羽織り、スキニーパンツの下に着圧ソックスはももまでのやつ、長めの靴下。
座席下からなぜか冷気がありすこぶる寒い。奇跡的に持ち込んでいた毛糸のレッグウォーマー(旅行常連者の母親の勧め。ナイス)を履いたがそれでも寒い。ブランケットもう一枚頂くかの瀬戸際でこのような形に落ち着く。みのむし。


機内でやること。ガイドブックを読みふける。寝る。食べる。食うねるクウネル…
スマホの時差を調整。台湾の帰りの時に1時間時差をそのままにしておいて帰りの時間がずれたりしたことがあった因縁。時計はちょっと私の時計は特殊で、ほぼApple watchみたいな仕組みなので同期させれば調整完了。英語の長文テキストでも勉強しようかと思ったが結局この2週間で一度も開かなかったやつ。

13:21
LAX空港に到着。あんなに遅れていたはずなのにたった5分ほどの遅れ。飛行時間とは…ボーディングブリッジを通り、カリフォルニアの暖かさを感じる。

さぁ、入国。入国審査だぜ。何聞かれるかな。定型文のまんまの英会話がしたい衝動が疼く。待機列が近づき「Neeeeeexxt!!!」の大声とスタンプを押す(打つ?)音にドキドキする。途中、日本の野球選手が興味津々の税関職員に質問攻めにあっていた。前田選手ではない背の高さの記憶。ミーハーな心が疼き、耳はひっそりとダンボであった。

さて前日がっつりオレンジに染めたばかりのワタシ、
黒人税関職員に何を聞かれたでしょうか。答えは「何も言われず、職員2人のお喋りを眺めて終わる」。
えっ…アッサリ。いいんです、難しいことを聞かれなかっただけ幸い。この判断基準、よろしく。

拍子抜けのまま、トランクを取りに荷物カウンターへ。リュックが入国審査待ちの間に肩が限界に近づいていたので使ったこともないカートをヘビのように繋がる列から引っ張り出す。なかなか出てこないMyトランク。腕時計を気にし、少しばかり焦る空白の時間。その間に機内モード解除。じわじわ3Gから繋がりつつある左上の表記を気にしつつ、とりあえずLAXのWifiに繋ぐ。

一人分のトランクとリュックを乗せた軽々しいカートは、日本にて「LAXで受け取った預け荷物は一度受け取った後に9時間後の搭乗までLocal Connectionでもう一度預ければOK」と言われた通り、天井にかかる看板を睨みつつその場所へ向かう。
ラスベガス行きとなっているチケットとトランクのタグを見せると、振り分けているおばちゃんスタッフが奥のトランクの塊を指差した。

移動
空港の扉の先に青色のバンが止まっていたので直ぐに分かった。ディズニーまでの道のりはSuper Shuttle、通称「ブルーバン」を使う。ラスベガスの行き帰りにもお世話になりました。青いジャケットを着たスタッフに名前と番号を伝え、教えられたバンの番号の通りに、またはスタッフに名前を呼ばれて乗ればOK。

予約は事前に飛行機に乗る直前に往復路をSuper Shuttleのアプリにて。帰りの便は次のLAX離陸の2時間前到着を見込んで18時に迎えに来てもらうよう設定。支払いはアプリ登録のクレジットカードでチップも、デルタマイル番号を打ち込んだら合計100マイル分を貰えた。空港にいたスタッフのお兄さんがめちゃくちゃ笑顔で可愛い。幸先が良すぎる、と順調に進む自分に浮かれる。アプリ内で自動的に地図を移動を見つめながら、ディズニーランドのアプリを開き、行きたいアトラクションの待ち時間を調べたり、チケット値段を調べたり。隣に座る同年代らしき女子二人が日本人だったらしく、ノリノリで会話をしたが相手は愛想笑いをされるばかりで勝手に落ち込み、終盤は無言。
14時過ぎにバンはディズニーランドに到着し、ホテルはないので私だけが道なりのタクシーやらバスが停留している入り口手前で降ろさせてもらう。
運転手さんに感謝と挨拶を込めて「Thank you so much」。チップあんまりあげてなくてごめん、と心の中。制限時間4時間いっぱいのトランジット・ディズニーへ。

Anaheim
とりあえず何でもかんでも小走りで移動すれば足りるかな。頭の中は効率ばかり考えていた。それで楽しかったのか、は謎。行くことに意味があるんだよと。

実は予約したお店もあり、それは超人気店のLump Light Rounge。時間は15時40分。
さっきまで雨が降っていたのか、地面が濡れていて、肌寒い。湿気によって予想していたカリフォルニアのカラッカラな空気ではなかったけれど、太陽は雲に隠れながら地面をキラキラに照らし、その光で眩しい。こりゃサングラス欲しいな。モノレールの架線をくぐり、チケットカウンターはバス乗り場の先にすぐにちょこんとあった。ミッキー形の窓から紙のチケットを購入する(勿論アプリもあったが、メモリアル的に紙チケが欲しかった)。平日の一番安い価格でワンパークチケット。キャストさんに一人分でいいの?と念を押され、どこから来たの?日本から!今日着いて今日飛びます!アナハイムは初めて?いえ2回目なので(=first visitボタンはいらないよ)等の質問攻めに答える。やっと私、久し振りの海外パークに来たんだなぁ。

荷物検査は完全にリュックのチャックを全て開き臨戦態勢にしたらすんなりと終わる。トンネルのチェックの際はトレーにカメラやリュックを置きつつ、セキュリティキャストさんに「靴脱いでね!」私「what!?(雨に濡れた地面を指す↓)」「jorkin’,haha」と言うジョークをかまされニヤリ。

パーク入国は終了したので次は…予約の時間まではあと40分ほど。園内ロッカーにまとめて入れたかったので、そしてタイムロスが怖かったので…先にダウンタウンディズニーでお買い物。凄まじい速さで。自分にはトレーナーとホンテのワッペン、シークレットピンを6つ、ド派手なカチューシャ、暑かったのでナイキコラボの帽子の購入。15:40?にカリフォルニアドベンチャーパークに入園…これ絶対間に合わないやつじゃん。

入園してすぐ、目指したのはロッカー。リンクこのロッカーはクレジット払いで大中小ありまして、値段は高いものの4桁暗証番号でパークにいる中好きな時間で開け閉めができる優れもの。作りも頑丈でかなり良い。35Lリュックの中から無印良品のショルダーとカメラとスマホだけ取り出し、身軽に出かける。トウキョーはよっぽど荷物が重い人たちばかりだが、ここは違う。アナハイム道の広さも確保されている。お揃い総柄Tシャツとロングコートと一眼レフでトウキョーから来たのはお見通し。通りがかりで17:15から乗れるソアリンのファストパスを取り、ランプライトラウンジ、16:00到着。遅刻。

受付でsorry,I’m late…と添えつつ、予約番号が書かれたメールが(アプリもなく)見つかっていないことをスマホを渡して伝え、とりあえず予約時間と名前を根気よく伝える。受付の二人、有難いことに素晴らしいネイティブスピードの英語を披露して伝えてくださるので何度もsorry?を言い、日本に旅立ってからの初めての(疲れた…)案内してくれた人にあなた遅刻したの?と少々怒られつつ、謝り内心もうしょうがねぇじゃん自分、と。通されたバーカウンターは半屋外。夕日真ん前の超贅沢席。やったね来てよかった。因みにすっぽかすとキャンセル料が発生するのがさすがのアナハイム。覚悟で無理して予約していてよかった。いくら足を伸ばしても届かず降りるのが怖い脚長な革張りのブラックのカウンターチェアーに座り、真っ先に確認したメニュー表。これがめちゃくちゃオシャレなんです。頼んだもの、モクテルメニュー。インスタ映えメニューのバズイメージのモクテルとドーナツを頼む。頼んですぐ置かれるコースター。勿論持って帰りました。後ろの絵はインクレディブルファミリーのDAD。

お会計は周りの人たちを参考にして。馬鹿にされているのか分からないが相当後回しにされ、だいぶ時間を食われる。どうしても海外でのお会計だけ苦手意識が発生する。

すぐ向かった先はインクレディブルコースター。しかしまぁ時間的に乗れません。急発車するジェットコースターを見送りながら、コーナー?で頼んだヤムヤムクッキー。ピクサーピアができてすぐの頃ずっと食べたかったのでお腹は一杯折角なので購入。途中でアトモスフィアのバンドに遭遇したが5分も滞在できなかった。とてもジョーク上手でバンドの仲間内が楽しんでいてそれが音に出ていた。あー悔しい。ピクサーピアを過ぎてすぐ、イベントの旧正月に模されたエリアがそこに。少し撮影をしていると、パレードに遭遇。漢字の通りに「遭遇」なんです。座っている人など一人たりともおりません。まぁショー自体は中央?で行われるので皆さんそこで待ち伏せていました。ムーランとムシューとペアでグリーティングできたり、旧正月イベント、是非日本にも来ないかなぁ。ダンサーさんも絶対衣装と顔が似合う。アナ雪に飽きた東京ディズニーランドでエントランスに提灯お洒落にぶら下げて、周りのパーク(チャイナボイジャー付近)も赤と金に色づかせ、今度出来るソンフランソーキョーの周りでのアトモスフィアだったり、屋台は城の周りで、城前を通る夜パレード。これ絶対楽しい。Chinese new year festival2020 at TDL を乞うご期待。ムーラン公開何周年の際など、どうでしょうかおしゃさん。まずムーラン観てもらわないとか、あっちゃー。
話がそれて、次に向かったのはカーズランド。カーズグッズを見ながら見つけてしまったミニチュアカーズランドもすかさず。

カーズランドを出てファストパス始まり時間ピッタリ17:15 にソアリンのファストパス列へ。
ソアリン。前から3列目の右の左端の席に裸足で臨戦態勢。隣のおばちゃんにちょっとびっくりされる。乗るのは3回目だったがアナハイムが50周年の時以来、なので10数年振り。始まりにまた圧倒されてしまった。でもね、うん、やっぱり1列目真ん中席だよね。パークBGMの中でソアリンは一番好きな曲です。

そしてすぐ早足でロッカーへ向かう。隣のショップでビックサイズ(A4サイズ)なピンバッグを買うか買わまいかお財布と相談する。(また行くじゃん、荷物増えるからやめようよ…)という心の声に従い断念。

この時点で17:45くらい。PARK INFO.を数部受け取り出口レバーを回す。また来れる!と豪語し、バス停留所へ向かい、Supershutle のアプリを開く。が、現在地がわかるはずの地図を見ながら向かえばいいものの使用方法を誤り運転手に何度も電話をされ、音声がハウっているので何回も聞き直し涙目。3単語で一生懸命対応してここ一番挫けた。で、なんとか乗り込めた。いや、リゾート横のなんでもないホテル駐車場なんて分かるわけないやん。車内の方に何度も謝る。皆さん、優しくて逆に怖い。さぁ運転手さん、早く次向かお。

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